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会議概要

​議題

​「欧州安全保障協力会議最終議定書(Helsinki Final Act)」

​議題詳細

​ 欧州安全保障協力会議は、ソ連の提唱で始まった、ヨーロッパの安全保障環境構築のための取り組みであり、1975年、東西の軍事ブロックの垣根を越えた、デタントを象徴する歴史的な合意に至りました。その合意こそが、今回扱う「ヘルシンキ宣言」なのです。
ヘルシンキ宣言は、「第二次世界大戦の平和条約に代わる歴史的役割」を果たす会議と評価されることがある一方で、「東側の体制崩壊の一因ともなり、冷戦を終結させた会議」と評価されることがあるなど、その果たした役割は大きなものでした。
史実では、国境不可侵、軍事信頼醸成、経済協力、環境保護、人権の尊重、人的接触、情報普及などにわたる、非常に広範の合意がなされ、参加国間の国際関係を規律する基本原則や、ヨーロッパの共通の安全を強化する国際協力が定められました。
極めて合意が困難な会議ではあったものの、戦後国境の承認を勝ち取りたい東側と、人権尊重の共通基準を獲得したい西側、大国の覇権主義を制度的に縛りたい非同盟・中立諸国など、立場も思惑も皆が異なる環境下で、皆が合意のインセンティブを強くもっていました。一見決裂するかに思えた会議でしたが、細くて狭い合意可能領域に対して、最後まで行われた粘り強い交渉と、各国の合意への強い意志が会議の成功をもたらしたといえるでしょう。
今回の会議では、そのうち、国境の不可侵性や、人権、情報の自由などに特に注目し、四日間会議をしてもらいます。46年前、35カ国の代表団が経験したような、濃密な交渉空間を提供します。

​議題に関して

 ジュネーブ専門家会合(CSCE第二段階)及びヘルシンキ首脳会談(CSCE第三段階)

​使用言語

 すべて日本語

​設定日時

 1975年3月(変更可能性あり)

​募集人数

 最大20か国、40人 原則ペアデリ制

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